日本労働社会学会奨励賞について

2003年の学会総会において「会員の将来性のある優れた研究を表彰し、さらなる研究発展を支援するため」(奨励賞規程第1条)に日本労働社会学会奨励賞を設けることが決定され、翌2004年より選考が実施されることになった(論文の部については2007年度より実施)。選考対象は、表彰年度前年の1月1日から12月末日までに発表された著書および本学会『年報』『ジャーナル』に掲載された論文である。対象となる会員は選考年度において満40歳以下の会員または修士号取得後16年未満である。

 

日本労働社会学会奨励賞規定(2003年11月1日施行、最終改訂 2020年10月11日)

 

受賞作リスト

 

  • 2004年
    ・大野威『リーン生産方式の労働』御茶の水書房(著書の部)
    ・村尾祐美子『労働市場とジェンダー』東洋館出版社(著書の部)

  • 2005年
    著書の部、論文の部とも該当作なし

  • 2006年
    筒井美紀『高卒労働市場の変貌と高校進路指導・就職斡旋における構造と認識の不一致:高卒就職を切り拓く』東洋館出版社(著書の部)

  • 2007年
    吉田誠『査定規制と労使関係の変容:全自の賃金原則と日産分会の闘い』大学教育出版(著書の部)

  • 2008年
    著書の部、論文の部とも該当作なし

  • 2009年
    ・高木朋代『高年齢者雇用のマネジメント:必要とされ続ける人材の育成と活用』日本経済新聞出版社(著書の部)
    ・萩原久美子『育児休職協約の成立:高度成長期と家族的責任』勁草書房(著書の部)

  • 2010年
    ・石田光規『産業労働社会における人間関係:パーソナルネットワーク・アプローチによる分析』日本評論社(著書の部)
    ・渡辺めぐみ『農業労働とジェンダー:生きがいの戦略』有信堂(著書の部)

  • 2011年
    著書の部、論文の部とも該当作なし

  • 2012年
    著書の部、論文の部とも該当作なし

  • 2013年
    小谷幸『個人加盟ユニオンの社会学: 「東京管理職ユニオン」と「女性ユニオン東京」(1993年-2002年) 』 御茶の水書房(著書の部)

  • 2014年
    今野晴貴『ブラック企業ビジネス』朝日新聞社、『生活保護:知られざる恐怖の現場』筑摩書房(著書の部)

  • 2015年
    著書の部、論文の部とも該当作なし

  • 2016年
    ・早川佐知子『アメリカの看護師と派遣労働:その歴史と特殊性』溪水社(著書の部)
    ・柴田徹平「建設業一人親方の長時間就業の要因分析」『労働社会学研究』第17号(論文の部)

  • 2017年
    著書の部、論文の部とも該当作なし

  • 2018年
    中根多惠『多国籍ユニオニズムの動員構造と戦略分析』東信堂(著書の部)

  • 2019年
    近間由幸「衣料品チェーンストアA社における非接客労働の重要性」『労働社会学研究』20号(論文の部)

  • 2020年
    著書の部、論文の部とも該当作なし

  • 2021年
    跡部千慧 『戦後女性教員史』六花出版(著書の部)

  • 2022年
    松村淳『建築家として生きる―職業としての建築家の社会学』晃洋書房(著書の部)

  • 2023年
    堀川祐里『戦時期日本の働く女たち ジェンダー平等な労働環境を目指して』晃洋書房(著書の部)