日本労働社会学会『通信』

vol.IX, no.1(1998年1月)

 

日本労働社会学会事務局

静岡大学情報学部社会学研究室(藤井史朗)

新年明けましておめでとうございます。

 昨年10月26日には、東京女子大学で第9回大会が盛況に開かれました。大会参加者も85名(会員66名、非会員19名)と過去最高で、3会場に分かれた自由報告・シンポジウムとも白熱した議論が交わされました。報告・参加いただいた方々や、大会・会場を準備してくださった鎌田とし子会員、また会場提供と大会への援助をいただいた東京女子大学に感謝いたします。またこの大会(・工場見学)の模様は、同封の『会報』22号に詳しく報告・論評されております。

 この間、本学会にも若手・中堅の新入会員が増え、幹事会は新たな研究報告誌の企画や学会運営の改良などの提案を準備しております。会員の皆様の率直なご意見を是非お寄せ下さい。

 また現在本学会は、経済的に切迫しており、大会欠席者の会員には98年度会費及びこれまでの滞納分の請求書を入れさせていただきました。どうかよろしくお願いいたします。 本『通信』の発刊が遅れ、それ故すでにできあがっていたその他の通信物の郵送も遅れましたことをお詫びいたします。

 本年も会員の皆様の研究の一層のご発展を祈念いたします。

 

 

(1).幹事会報告

(第6回幹事会)

 

1.第9回大会・工場見学準備について
2.総会準備について
3.その他

 

(新年度第1回幹事会)

(議題)

1.第9回大会・総会の総括
2.第10回大会について
3.アンケート調査について
4.会員の異動
5.幹事会・研究会の日程

(報告事項)

1.委員会・担当者報告
1)『年報』編集委員会
2)ジャーナル(仮称)編集委員会
3)研究活動委員会
4)会計
5)通信
6)会報
7)事務局−ホームページ開設
8)その他

 

(2).『年報』について

 この度、『日本労働社会学会年報第8号―転換期の「企業社会」』が発刊されました。すでに皆様のお手元に届いていると思います。

 1996年度第8回大会シンポジウムでの報告をもとにした特集論文3本(藤田・長井・京谷氏)、自由投稿論文4本(北島・山田・仲野(菊池)・樋口氏)、鎌田とし子・哲宏氏による「シリーズ戦後労働調査を語る」、書評論文2本(渡辺・畠山氏)からなり、いずれも現代日本の企業社会を捉える上で重要な知見を提起している論稿です。分量も一段と厚く、刊行に至った年報編集委員会のご努力に感謝いたします。

 『年報』の在庫があります。購入希望の方は、坂幸夫会計担当幹事(〒1272-0144 千葉県市川市新井3−23−6(新住所))までお申し込み下さい。

 なお、次号の編集に向け、編集委員会では、書評で取り上げるべき著書について会員の皆様のご希望を募集しております。ふさわしいと思われるものがあれば、事務局までご連絡下さい。

 

(3).『労働社会学研究』誌の発行計画について

 昨年来、河西宏祐幹事を中心に準備を進めていた「学会ジャーナル」(仮称)が、アンケート集約などを経て、いよいよ具体化する運びとなりました。今回、「『労働社会学研究』誌の発行計画」・「『労働社会学研究』誌への投稿募集」・「投稿希望書」・「投稿規程」を同封しております。アンケートで投稿希望を出された方、また、それ以外の方も主旨をお汲みいただき、ふるって投稿して下さい。

(4).『会報』NO.22(廃刊号)について

先の大会・工場見学報告を中心に、『会報』22号が発行されました。大会の熱気を伝える論稿に満ちた分厚いものです。投稿くださった会員の皆様、編集の労をとられた岩本担当幹事に謝意を表します。

 本号を最後に、日本労働社会学会創設以来、22号を数えた『会報』も、新たな『労働社会学研究』誌へと発展的解消を遂げることになります。学会にとって重要な役割を担ってきた『会報』の発行に長く御尽力下さった河西・北島会員をはじめとする皆様に重ねて感謝いたします。

(5).会計担当よりお願い

(会費について)

 98年度会費の請求書をお送りします。大会でもお知らせしました様に、学会の財政は現在大変厳しい状況にあります。特に滞納のある方は現在の財政事情をご理解いただき、全額の納入を是非お願いします。

(年報販売について)

 現在第3号から96年版である第7号まで、在庫が多くあります。各号の特集又は主な内容は以下の通りです。各号とも1冊では1割引き、2冊以上購入の場合は3割引きです。

3号(92年、定価2,575円)・・・岩本純「『プロセス』専門職の仕事意識」、露木恵美子「労働市場再編と派遣労働者」、松本三和夫「造船科学技術革命への日本型適応形態」等。

4号(93年、3,000円)・・・・大梶俊夫「ハンガリー企業の労務慣行と労働者意識」、吉田誠「A社特装車組立工程の職場の相貌」。

5号(94年、3,OOO円)・・・・伊賀光屋「産地における生存戦略とインフォーマルな労働」、三井逸友「今日の大企業の生産体制再編と『下請外注管理』の展開等。

6号(95年、3,000円)・・・・特集「企業社会の中の女性労働」、熊沢誠、木本喜美子等

7号(96年、3,000円)・・・・特集「『企業社会』と教育」、岩内亮一、猿田正機等

 購入申込は坂幸夫幹事(〒1272-0144 千葉県市川市新井3−23−6(新住所−1月末より))までお願いします。

(6).学会ホームページの開設

 吉田幹事のご尽力により、この間、学会ホームページを開設いたしました。アドレスは、http://163.212.160.112/jals/です。現在、会則その他の学会の基本資料、『通信』(予)、会員及び関連HPへのリンク、その他の通知などが掲載されています。是非ご参照ください。

 

(7).学会事務局配布物のe-mail化についてのアンケート

 近時、各分野での情報機器活用の進展は著しく、経費・紙資源節約、迅速性などから各分野でe−mail化が進展しております。事務局では、本学会の財政逼迫による通信費節約や会員の資料保存の利便などの点からも『通信』などのe-mail化を総会で打診し、これについてのアンケートをすることに致しました。同封のアンケート用紙により、FAXにてご回答ください。

 

(8).会員名簿の配布について

 先の学会大会では、現段階の会員名簿(仮)を参加者に配布いたしました。この度、大会非参加会員にも同封する予定でしたが、その後の移動をも含めて現在作り直しており、次の『通信』郵送時に、全会員に新たな会員名簿(仮−完成品は本年の大会で配布予定)を同封する予定です。ご了承ください。

 

(9).会員アンケート報告

 昨年、会員名簿作成のために行いました葉書による所属等の調査において、データベース非記載事項として「年齢」・「他学会所属」への記載をお願いいたしました。ここに集計結果をご報告します。なお、この事項は、データベースへもまた会員名簿にも個人属性としては記載いたしませんのでご承知おきください。

 

表1.会員の年齢分布

20〜29

30〜34

10

35〜39

40〜44

45〜49

26

50〜54

12

55〜59

10

60〜64

65〜69

70〜

95
全会員数 205人(1998.1.13現在)

表2.他学会所属

日本社会学会

75

経済学史学会

1

社会政策学会

39

経済理論学会

1

地域社会学会

18

経済統計学会

1

関西社会学会

11

現代アジア研究会

1

日本労務学会

10

国際時間研究学会

1

労務理論学会

9

国際社会学会

1

関東社会学会

8

公益事業学会

1

日本村落社会研究学会

7

産業学会

1

北海道社会学会

7

産業教育学会

1

組織学会

6

産業組織心理学会

1

東北社会学会

6

社会思想史学会

1

日本経営学会

6

進化経済学会

1

日本労使関係研究協会

5

千葉史学会

1

経済社会学会

4

統計研究会

1

日本家族社会学会

4

西日本社会学会

1

日本教育社会学会

4

日中社会学会

1

日本経営史学会

4

日本介護福祉学会

1

数理社会学会

3

日本観光学会

1

日本社会学史学会

3

日本協同組合学会

1

日本社会情報学会

3

日本グループダイナミックス学会

1

アジア社会研究会

2

日本経営社会学会

1

科学・技術と社会の会

2

日本公衆衛生学会

1

経済理論学会

2

日本産業衛生学会

1

産業考古学会

2

日本社会教育学会

1

社会経済史学会

2

日本社会心理学会

1

社会・経済システム学会

2

日本社会保障学会

1

土地制度史学会

2

日本女性学会

1

東北社会学研究会

2

日本消費経済学会

1

日本社会福祉学会

2

日本消費者教育学会

1

日本地域経済学会

2

日本心理学会

1

日本保険医療社会学会

2

日本生活学会

1

アジア経営学会

1

日本政治学会

1

アメリカ学会

1

日本中小企業学会

1

アメリカ社会学会

1

日本平和学会

1

イギリス社会政策学会

1

日本歴史学会

1

家族問題研究会

1

唯物論研究協会

1

環境社会学会

1

歴史学研究会

1

協同組合学会

1

労使関係研究会議

1

九州社会学会

1

早稲田社会学会

1

経営哲学学会

1

American Sociological Association

ISA,Sociology of Urban and Regional Development

ISA,Newcomen Society

The Society for the aduvancement of Socio-Economic

 

(10).会員の移動について

第1回定例研究会のお知らせ

「第9回大会シンポジウムでの残された課題と今後の方向」(仮題)

報告者:秋元 樹氏(日本女子大学)

日 時:2月21日(土)14:00〜17:00

会 場:日本大学会館・本部、会議室(203室) 地図参照

(JR、地下鉄「市ヶ谷」駅下車 徒歩5分)

 

※定例により、研究会の前に第2回幹事会を開きます。幹事の方は下記の通りお集まり下さい。

  日時:2月21日(土)11:00〜14:00

会場:上記、日本大学会館・本部、会議室(203室)